始業式翌日に何が 青森で相次いだ中学生の悲劇
『2学期の始業前後、青森県東北町の中学生に続いて青森市の中学校に通う生徒が自ら命を絶った自殺とみられる事案が起きた。死亡に至る原因など詳細は調査中だが、夏休み明け前後に相次いだ悲劇に関係者はショックを隠せないでいる。
「仲が良かった。花を手向けに来ました」−−。
青森市立中学2年の女子生徒が電車にはねられて死亡したJR奥羽線の北常盤駅(藤崎町)付近では28日、女子生徒の友人がそっと花を置く姿が見られた。当初、成人女性の転落との見方もあった25日の人身事故の身元はその後、中学生と判明。自殺の可能性が指摘されており、今後は「いじめの有無についても調査する」(学校)という。
JR東日本や弘前署などによると、事故が起きたのは25日午前10時5分ごろ。弘前発青森行きの普通列車がホームに進入した際、線路上にいた女子生徒をはねた。女子生徒が飛び込んだ可能性もある。
学校側の説明によると、2学期の始業式は24日。女子生徒はこの日は出席したが、事故当日の25日は「遅刻する」と学校に連絡し、登校しなかったという。
「今は何も話せない」。女子生徒の家族は28日、毎日新聞の取材にそう語った。
自宅メモに名前 東北・中1自殺、加害者示唆か
一方、東北町で中学1年の男子生徒(12)が19日に自殺した問題では、生徒の自宅から見つかった遺書とみられる書き置きに「いじめが無ければ、もっと生きていた」などの内容が記されていたことが分かった。男子生徒の母親は28日、毎日新聞の取材に「(書き置きには)生徒1人の名前があった」と語り、男子生徒が名指ししたこの生徒が加害者だった可能性を示唆。そのうえで「風化させたくない」との思いも吐露した。
町教委などによると、男子生徒は「いすを蹴られる」などと嫌がらせを受けている状況を訴え、母親が6月に担任に相談。だが当時の学校の調査ではいじめは確認できなかったという。男子生徒は19日早朝、自宅敷地内の小屋で意識不明の状態で見つかり、搬送先の病院で死亡が確認された。始業式は22日だった。
内閣府が2013年までの42年間に自殺した18歳以下の子供について、自殺した日別に集計したところ、全国的に多くの学校で2学期が始まる9月1日が131人と最も多く、唯一100人を超えた。文科省も夏休み明け前後は特に子供の様子に注意するよう呼びかけている。 』
始業式翌日に何が 青森で相次いだ中学生の悲劇


「 中2女生徒も中1男生徒も 遺書を残していたようです。そこには、いじめをうけていた様子が実名で記されていたとか。保護者から学校へ再発防止のための調査をいずれも依頼したようですが、いじめは 何度の再発防止を謳って検討を繰り返せばなくなるのでしょうか。残念でなりません。
何年か前のいじめの事件を受けて、都道府県はもとより国を挙げてのいじめ対策法を整備していたはず。各学校は、いじめを発見したら教育委員会等との連携を図り、被害者を第一として解消に向けて取り組まなければならないはずです。学校が認知するのではなく、いじめを受けた本人が感じるもののはずだったのに、法整備後も何も解決されていないようでとても残念です。」
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